道の駅たるみず湯っ足り館

■ 牛根大橋

牛根麓(うしねふもと)漁港は、牛根大橋の西、約1kmの所に位置する比較的に小さな漁港です。アジなどの比較的安定した釣り場です。
この土地は大正3年の桜島の噴火により陸続きとなった、桜島と大隅半島との接点に位置します。北側は鹿児島湾を望む風光明媚な海岸線で、奥深い入り江となっており、100mを超える大水深。自然浄化作用が高く、年間を通じて安定した水温です。
急峻な崖地形を有する漁港背後には国道が南北に延び、これを利用して養殖餌搬入 や水産物の出荷を行っています。
この漁港近くには牛根漁業協同組合があり、ぶりの養殖に取り組んでいます。昭和31年に始まったぶりの養殖は、今では鹿児島県ブランド「かごしまのさかな」に選ばれた「ぶり大将」です。県内外から海外にいたるまで販路を広げ、楽しんでもらっています。

■ 牛根稲荷神社埋没鳥居

大正3年に桜島は大爆発をしました。垂水市牛根麓の道路田畑にも約90~120 cmの降石灰が堆積しました。その際、稲荷神社にあった3.7 mの鳥居も完全に埋没してしまいました。現在は約1.45 mまで掘り出されています。この鳥居は歴史的にも貴重な資料であり、平成24年2月「垂水市指定天然記念物」に指定されました。

鎌倉時代、鹿児島に入った島津氏は、元々薩摩にいた豪族達と争いを繰り広げました。大隅麓は牛根城を中心に治められていましたが、1574(天正二)年に島津家第十六代義久が牛根城を落とし、部下の伊集院久道を牛根の地頭として治めさせました。久道が民心を慰撫し、島津家の権威を誇示するために島津家の氏神である稲荷神社を創建したのが始まりだといわれています。

大正3年の大爆発では牛根の被害も甚大でした。松ヶ崎小学校校舎、村役場、民家三十二戸が降石灰で倒壊しました。牛根麓稲荷神社の埋設鳥居は、桜島の大爆発を後世に伝える貴重な資料になっているのです。

■ まさかり海水浴場

垂水港から車で約20分の国道220号線沿い。驚くほど風光明媚で波静かな美しい浜辺です。対岸方向に薩摩半島の開聞岳、北方向に桜島、薩摩半島を眺望できるきれいな穴場海水浴場です。

ここでは昔から砂鉄がたくさん採れ、鎌倉時代、刀の原料である玉鋼を作っていました。刀剣を作っていたところから「まさかり」の名が付きました。海岸は遠浅で波静か、磯釣りを楽しむ人も多いようです。温泉公園があり温泉施設もあります。トイレ・更衣室もあり、バンガローも併設。キャンプを楽しむことができます。シーズン中は若者や家族連れでにぎわっております。なにより景観が美しい海水浴場です。「ビーチ」と言った方が良いでしょう。どの季節でもぜひ一度、美しい海と砂浜を見にいらして下さい。夏は泳ぎに来たくなること請け合いです。

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